くどいようですが、もう一度うさぎの眼の話

あれから色々と調べてみたのですが、

「うさぎがこの世界を視覚的にどう認識しているのか」

という問いに対しては、最終的には「眼から入って来た光の情報を基に

うさぎの脳ではどうイメージを描いているか」という問題となってしまい

今の科学では解き明かせない問題となってしまうみたいです。

例えば人間の眼でも、盲点ってものがありますが、

日常生活でそれを意識してる人は誰もいませんよね。

網膜から送られてくる情報だけでは、当然盲点のところに穴の開いた世界が

出来上がってしまうのですが、脳が上手いこと処理をして、

穴のない世界を認識させてくれています。

しかし、そんな脳の中の処理は、眼の構造をいくら調べたって分かりっこないですよね。

うさぎさんでもそれは同じで、やはり最終的にどんな世界が見えてるのかは

脳内での処理が分からなければ解明できないってことだと思います。

そんなわけで「うさぎさんが顔をこちらに向けている時は、こちらを見ているのか」

という問いに対しては、絶対正しいと言える答えは出ないということが分かりました。

しかし、それでもそのヒントになる情報は得られましたので、そこから類推してみる

ことにしました。

まず、そのヒントとなった情報ですが、こちらは土屋洋三さんという東北大学大学院の

院生が提出した博士学位論文について、それを教授先生が審査したという書類です。

(その書類は こちら )

昭和49年という私が7歳の頃のものでして、なんでこんなものがネット上に転がっているのか

謎ではありますが、一応博士学位論文なので誤りはないだろうと信じてみました。

それでこの書類、論文を審査した書類ではあるんですが、

そこに論文内容要旨が記載されていまして、論文そのものを読むよりも素人には

分かりやすくまとめられていたかもしれません。

その内容ですが、私が必要としている情報だけ箇条書きにまとめてみました。

・ウサギの眼の神経節細胞の密度の高い部位は、網膜の鼻側部から側頭部にほぼ水平に
 位置している。(この論文ではこれを「視線条」と呼んでいます)

 (注)人間にとって神経節細胞の密度が最も高いのは、中心視野を作り出す黄斑に
    なりますが、ウサギの視線条では黄斑のように密集はしていないので、
    人間の中心視野のようにクッキリとは見えないはずです。

・その密度の高い部位の中でも、両眼視できる視野前方の視線条は密度が低く、
 視神経乳頭に近い部位の視線条で最も密度が高くなっている。

・ウサギの網膜の各部位に一定の刺激を与え、それにどれだけの脳の視覚皮質のニューロンが
 反応するか調べ、その結果、視野前方に対応する部位よりも、視神経乳頭部付近の方が
 より多くのニューロンが反応した。(日本語が間違ってたらゴメンナサイ)

 (注)視神経乳頭とは、視神経が束になって脳に伸びていく網膜の部位で、
    盲点ができちゃう原因のアレです。

 (注)人間の周辺視野と中心視野で同じ実験をすると、その差が100倍あるそうで
    多くのニューロンが反応する=よく見えているってことになるようです。
    実際はもっと難しい話だと思いますが、バクッと言うとこんな感じでしょう。

要するに、うさぎさんは視野の中でもよく見える部分が、人間のように視野の中心に円くではなく

横長に広がっていて、しかもその中でも、両眼視できる視野の前方でなく、

眼の真ん中付近の視野で一番モノがクッキリと見えているってことです。

これを事実とするならば、もしうさぎさんが何かを見ようとするならば、

顔を正面に向けずに、横を向けて、眼の真ん中でその見たい物を捉えようとすると

推測できます。

うさぎの眼について調べ始めるきっかけとなったナキウサギの例、

歩いている著者に対して顔を横に向けて、動きに合わせて顔を回していく行動も

実際はナキウサギとアナウサギってとんでもなく違う生き物だと分かりましたが

眼の構造が同じだとすれば、あり得る話だと思いました。


しかし!

うさぎさんと一緒に暮らしていて、うさぎさんが顔を横に向けて何かを見てるって

シーンに出くわしたことはありますでしょうか。

少なくとも私はありません。

それでは上の話はどうなるのかってことなんですが、

うさぎさんは眼をほとんど頼りにしてないのではないでしょうか。

ぴょん子が我が家にやってきた当初、すぐにボトルから水を飲めるようになりましたが

2回目以降もしばらく水を飲む前にボトルの先をクンクンと嗅いでから

飲んでいました。

つまり視覚ではなく、嗅覚によって物を記憶してるんじゃないかってことです。

縄張りはニオイだけが頼りでしょうし、今読んでる本には、

うさぎの赤ん坊に違うお母さんの小便をかけ、その違うお母さんのところに連れて行くと

そのお母さんは自分の子供と同じようにお乳を与えると書いてありまして、

子供の識別もニオイが頼りのようです。

このようにうさぎさんは、ほとんど眼を使って生活していないように思えます。

このことは人間にとっての嗅覚に置き換えてみると分かりやすいかと思いました。

私たち人間も嗅覚はありますから、絶えず何かのニオイを感じ取っているはずですよね。

なので、うなぎ屋の横を通ったら「あっ、いいニオイ」って反応をしますし

オナラをされたら「くさっ!」って反応をするでしょう。

でも、ニオイで友達を識別できますでしょうか?

よっぽど特別なニオイを発してる友達以外は無理でしょうし、普段意識していないでしょう。

うさぎさんを飼い始めた当初は「似たような子と混じったらどれがうちの子か分からない

だろうなぁ」と思ったかと思いますが、今ではすぐに自分の子を見つけられますよね。

では、ニオイでうちの子を当てられますでしょうか?

絶対に無理ですよね。

私たちがニオイを嗅ぐってのは、自然に反応する時以外は、かなり特別な行為と言えます。

それと同じで、うさぎさんにとっても、「何か動いた!」って時には過敏に反応しますが

それ以外で視覚を使うのはかなり特別な行為なんじゃないかと思います。

「うさぎさんがこちらに顔を向けている時、こちらを見ているのか?」という問いは

うさぎさんにとっては

「飼い主さんがこちらに顔を向けている時、こっちのニオイを嗅いでいるのか?」

という問いになるのかなと思います。

私たちの答えは

「ニオイで君を識別できるほど鼻がよくないから、何かのニオイはしてるんだろうけど
 ニオイは嗅いでないよ」

ってものになります。

そうなるとうさぎさんは私の問いにこう返してくれるのではないでしょうか。

「視覚的に君を識別できるほど目がよくないから、何かボンヤリとは目に映ってるけど
 意識して見てはいないよ」

「じゃあ、呼んだときこっちに顔を向けるのはなぜ?」

「ニオイを嗅いでるに決まってるじゃん。それ以外することあるの?」

こんな感じでいかがでしょうか。

うさぎさんがこっちを向いている時、多分見てはいないと思います。

でもその代わり、うさぎさんにとってはもっと大切な嗅ぐってことをしてますから

こちらのことを意識してるってことには代わりないと思います。

以上、私の勝手な推測に過ぎませんが、こんな結論とさせていただきます。


ついでに・・・・

「うさぎの視力は0.05~0.1ぐらい」って話がありますが、これは正確ではないようです。

人間の0.05の視力って、かなり近くだったらクッキリ見えるってことになりますが

うさぎさんはどんだけ近くでもクッキリ見ることができないと思います。

私たちが周辺視野ではどんだけ本を近づけても文字が読めないようなものだと思います。

だったら0.05~0.1って数字はどっからどうやって導き出したんでしょうかねぇ。

きっと根拠はあるんだと思いますが、そこまでは分かりませんでした。




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コメント

Secret

しかし一つの疑問に対してここまで調べるとは執念を感じますꉂꉂ ( ˆᴗˆ )

ひょとしてうさぎ学者か博士を目指しているとか?(-_^)

さらに、もう一つの疑問ぴょんこちゃんのチョコレート…?

さかい先生ならズバリ答えてくれるはずです❗️( •̀ᴗ•́ )و ̑̑

ちゃこまるパパさん、こんにちは。

さすがにこの年で博士を目指すなんてことはありませんが、
若い時にこんな風に疑問を持った人が、科学の道に進むんだろうなと感じてました。

もう一つの疑問は、来週病院へ行く予定なので、その時に聞いてきます。
うさ友さんからもコッソリとヒントを貰ったので、解明できる気がします。
プロフィール

山口よしお

Author:山口よしお
名古屋在住のおじさんです。

【当ブログの主役】
 名前:ぴょん子
 種類:ネザーランドドワーフ
 性別:♀
 カラー:オレンジ
 誕生日:2013年2月12日

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