うさぎの避妊手術について

英語の本がなかなか読み進められない よしお です。(^▽^;)

もちろん和訳するのに手間取ってるからという理由もあるんですが、

それ以前に、読んでおきたい日本語の本が見つかっちゃったので

そちらを優先させているからです。

その本とは、前々回の記事に対してチョコママさんがコメントで書いてました

『エキゾチック臨床』という専門書です。

11,880円というとんでもない値段の本で、

「こういう本こそ、図書館にあれば・・・」

と思って調べてみましたら・・・・・・

本当にありました。ヾ(*^▽^*)ノ

『エキゾチック臨床』は、vol.1~vol.12まで出版されているシリーズ物(?)で

その中の3.6.9.12がうさぎ関係で、残りは鳥とフェレットです。

参照ページ です)


中を見てみますと、獣医師さん向けに書かれていまして、

手術の方法を示した写真など、飼い主としては不要な情報も多く、

「体重の1~1.5%のペレットと食べ放題の牧草」という結論だけ知っていればよい

給餌に関する話も、成分ごとに細かく解説してあり、患者を連れてきた飼い主さんに対して

説明するために、そのバックボーンとなる知識まで載せてあるといった内容でした。

そんなわけで、4冊あるうさぎ関連の本の中から1冊だけ借りることにしました。

それはVol.3の『ウサギの雌性生殖器疾患』です。

著者は、うさぎ界(?)では著名な斎藤久美子先生です。

非常に参考になる話が多く、避妊手術について悩まれている方には

是非読まれることをお勧めしたいです。

内容を事細かに書くことは出来ませんが、私が特に参考になった要点だけを

書いておきます。(以下、お笑い要素ゼロです)


まず、メスうさぎの生殖器疾患の発生割合についてですが、よく避妊手術を勧める獣医師は

「ほとんどのメスうさぎは子宮の病気になる」って脅すじゃないですか。

それについては、根拠とされたイギリスだかどっかの論文でも、サンプル数が少なく

信憑性に欠けると、私はかねがね思ってました。

ところが斎藤先生はご自身の経験から

 「ウサギが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説が
 あるが、(中略)子宮が温存されたまま10歳以上の年齢になったメスうさぎは
 筆者もめったにみない。


と書かれています。

どうやらメスうさぎが長生きしたなら、まず子宮の病気になると考えた方がよさそうです。

そのため斉藤先生は、結論としては早期の避妊手術を勧めていますが、その時期は

6ヶ月~8ヶ月が理想とされています。

私も当初はぴょん子に避妊手術を受けさせようと考えていたのですが、

血液検査の結果で肝酵素値(ぴょん子の場合悪いのはその中のALTです)

が高いために避妊手術を見送ることになりました。

しかし、いずれ子宮の病気になるのならば、やっぱり早い時期に

手術をしておいた方が良かったのかな?とも考えられるんですが、

そんなうさぎさんについての記述もあるんです。さすが専門書。

斉藤先生が子宮疾患の手術をした307例についての記述で

 血液化学検査にて高肝酵素値、高窒素血症を認めた14例中10例は、内科的治療を行い
 正常値に復した後に手術したところ術後の経過が良好であったが、緊急手術を行わざる
 を得なかった4例はいずれも術後数日で死亡した。


とあります。

はい。ぴょん子、いまのまま手術するとアウトの可能性が高いみたいです。

しかも、ぴょん子の肝酵素値、先天的な問題のようで、全然改善されてません。

肝酵素値には、ALTの他、GGTとALKPというものもあり、ぴょん子は

そちらの値は正常なので、ぴょん子が手術した場合の危険性がどの程度なのかは

素人の私には判断できませんが、手術延期という判断は当然だったようです。


また、実際に避妊手術をするとなると、卵巣のみの摘出手術にするか、

子宮と卵巣の全摘出手術にするかが問題になると思いますが、斉藤先生は結論として

 大雑把に言って、10ヶ月未満は卵巣摘出手術、10ヶ月~3歳齢は子宮を肉眼で見て
 から判断し、3歳齢以上は子宮卵巣全摘出手術


とされています。

さらに避妊手術で気になるのは、手術の失敗で命を落としてしまうことだと思いますが

斉藤先生は「絶対に生命の危険がないということは決していえない」としながらも

 避妊手術で命を落としたという経験は幸い筆者にはない

と書かれています。

経験豊富な先生ならば、避妊手術をしても大丈夫と考えていいようです。

さらにこの本で取り上げられてる生殖器疾患のあるうさぎの手術においても、

死亡する率は全体で3%であり、311例中食欲のあった子を取り扱った301例では

死亡したのは6例であり、死亡率は2%となっていたそうです。
 
このうように見ていきますと「とにかく避妊手術をした方がいいのね」となりますが

4歳6ヶ月のロップミックスの飼い主さんが「避妊手術をしたい」と言ってきた診察例では

斉藤先生は「いいけど、もう中年だし、子宮の病気については早期発見、早期治療を

心がけることにしたら?」と提案しています。

(結局は避妊手術をし、腫瘍が見つかったので症例としてこの本で紹介されてます)

つまり、ある程度の年齢になっちゃったら、若いうちに手術をするメリットが

無くなるので、それなら早期発見に努めた方が良いという判断なんでしょう。

ぴょん子も既に4歳ですので、年齢的にももう避妊手術を考えるような年じゃないみたいです。

また、子宮疾患は、オシッコに血が混じることで発見されることが多いが

飼い主がお腹を触って腫瘤を見つけたという例もあるそうなので、

頻繁にやってはぴょん子のストレスとなり却って良くないと思いますが、

月に一度ぐらいはちゃんとお腹を触診してやろうと思いました。

(今はなんとなくお腹を触ってみる程度です)
 
私はぴょん子のことを念頭に置いてこの本を読んでましたが、違う人が読めば

違う気付きがあるのかなと思いました。

子宮摘出手術の写真など、獣医師にしか有用で無い、素人にとってはあまり見たくない

写真も数多く載っていまして(実はご丁寧にDVDまであります)

素人が買うにはコスパが悪すぎますが、メスうさぎを飼っている飼い主さんは

一度読んでおくと有益だと思いました。  
 
ぴょんこ170407_00



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プロフィール

山口よしお

Author:山口よしお
名古屋在住のおじさんです。

【当ブログの主役】
 名前:ぴょん子
 種類:ネザーランドドワーフ
 性別:♀
 カラー:オレンジ
 誕生日:2013年2月12日

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